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製鉄副生ガス(コークス炉ガス)から、燃料電池用水素の大量・安価供給を!
(水素エネルギー社会の早期実現を!)
「製鉄プロセスガス利用水素製造技術開発」 (2001〜2005年度)

 経済産業省の水素等エネルギー技術開発費補助金制度により、JRCMは2001年度から、民間会社3社、産業技術総合研究所、大学等とともに、製鉄所が有するコークス炉から発生する高温コークス炉ガス(hot COG:hot Coke Oven Gas)の顕熱を活用して、その化学成分を改質し、クリーンエネルギーである水素を主体とするガスの製造技術の開発を開始した。石油代替エネルギー開発の促進、省エネルギーおよび環境保全の観点から、製鉄副生ガス(コークス炉ガス)を用いて、燃料電池用の水素を大量且つ効率的に製造することは、水素エネルギー供給源として、新しく有力な選択肢を提供するものと期待できる。

 本技術開発の主要課題は、COGの高温顕熱と含有するメタン、タール等の化学成分とを掛け合わせ、さらに、中低温水蒸気を有効活用し、改質反応により、水素を主体としたクリーンエネルギーに転換することにある。プロセスを構成する要素技術としては、

1.高温顕熱あるいは触媒反応を利用してCOGを改質・ドライガス化する技術
2.ドライガス中のメタンを酸素導入下で水蒸気により改質し水素を増幅する技術
3.酸素導入改質反応を支える固体電解質酸素分離膜を用いた効率的な酸素製造(分離)技術
4.酸素分離とメタン改質反応を一体化したメンブレンリアクター(固体電解質膜型反応器)

等が想定され、現在、開発を推進中である。2003年度に中間評価があり、各要素技術の開発も概ね中間技術目標を達成し順調に進捗、又、開発のステップアップが事業化の為のビジネスモデルとしても優れており、引き続き研究を継続すべしとの評価を得た処である。2004年度から2005年度にかけて、これまでの開発成果を踏まえベンチプラント試験を実施する予定である。

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